
歩き始めや階段で膝の内側が
痛んでいた60代男性
歩き始めや階段を下りるときに、 膝の内側へ痛み を感じていた患者さまです。 整形外科でMRI検査を受けたところ、 半月板損傷 を指摘されていました。 痛みが続くことで、近所への買い物や外出にも不安を感じるようになっていました。
しかし、今回確認したのは、 MRIで指摘された半月板の状態だけではありません。
膝の曲げ伸ばしに加えて、股関節や足首の動き、歩行時の膝のねじれ、足の着き方まで確認すると、歩くたびに膝の内側へ負担が集中しやすい状態がみられました。
- 歩き始めに膝の内側が痛む
- 椅子から立った直後の一歩目がつらい
- 階段を下りるときに痛みが強くなる
- 長く歩くと膝の内側が重くなる
- 方向を変えるときに膝へ不安がある
- 痛みが怖く、外出を控えている
- MRIの診断後、今後歩けるか心配
安心して買い物や外出を続けられる状態へ
※施術による変化や必要な施術回数には個人差があります。
※当院ではMRIなどの画像診断は行っておりません。医療機関での診断内容をもとに、身体の動きや膝への負担のかかり方を確認しています。
来院時の症状
膝の内側が痛む
来院されたのは、歩き始めや階段を下りるときに、 膝の内側へ痛み を感じていた60代男性です。
ご本人が思い当たるような大きな転倒や、スポーツ中のケガはありませんでした。
少しずつ膝の違和感が強くなり、整形外科でMRI検査を受けたところ、 内側半月板の損傷 を指摘されました。
特に痛みを感じやすかったのは、 膝へ体重がかかる瞬間や、膝の向きが変わる動作 でした。
- 朝起きて最初に歩くとき
- 椅子から立ち上がった直後
- 階段を下りるとき
- 歩いている途中で方向を変えるとき
- 買い物などで長く歩いたとき
- 膝を伸ばしきろうとしたとき
立ち上がった直後の一歩目で、膝の内側にズキッとした痛みを感じていました。
最初の数歩は、痛みのある側へ体重をかけないよう慎重に歩いていました。
階段を上るときよりも、下りるときに痛みを感じやすい状態でした。
手すりにつかまり、痛みのある膝へ体重がかからないよう、一段ずつゆっくり下りていました。
近所を短時間歩く程度であれば何とか続けられましたが、歩く時間が長くなると膝の内側の痛みが強くなっていました。
痛みが出ることへの不安から、以前より買い物や外出の回数も減っている状態でした。
問診・検査
股関節・足首・歩き方まで確認
最初に、医療機関で受けた説明やMRIの診断内容、痛みが出始めた時期、日常生活で困っている動作を詳しく伺いました。
そのうえで、膝の内側だけでなく、 股関節・足首の動き、立ち上がり方、歩き方 まで確認しました。
MRIで半月板損傷を指摘されたことは、身体の状態を考えるうえで大切な情報です。
一方で、中高年ではMRIで半月板の変化が確認されても、膝の痛みがない場合も報告されています。そのため、 画像所見だけで痛みの原因を決めるのではなく、どの動作で痛むのか、膝へどのような負担がかかっているのか を一緒に確認することが大切です。
- 膝の腫れや熱感
- 膝の曲げ伸ばし
- 膝を伸ばしきったときの痛み
- 膝の内側で痛みを感じる場所
- 膝関節周囲の硬さ
- 太ももの前側と後ろ側の筋肉
- 股関節の曲げ伸ばしや回旋
- 足首を前へ曲げる動き
- 立ち上がるときの膝とつま先の向き
- 歩行時の足の着き方
- 歩行時に起こる膝のねじれ
- 左右の脚への体重のかけ方
痛みのある脚へ体重をかけることを避け、反対側へ身体を傾けながら歩いていました。
そのため、左右で歩幅や体重のかけ方に差が生じていました。
足を着いたときにつま先が外側へ向きやすく、膝とつま先の方向がそろいにくい状態でした。
歩行や方向転換のたびに膝へねじれが加わり、膝の内側へ負担が集中しやすくなっていました。
- 膝が最後まで伸びにくい
- 膝の内側に圧痛がみられる
- 太もも裏側の筋肉が緊張している
- 股関節の回旋運動が小さい
- 足首を前へ曲げる動きが硬い
- 歩くときにつま先が外側へ向きやすい
- 膝とつま先の方向がそろいにくい
- 痛みを避ける歩き方で左右差が大きい
MRIで半月板損傷を指摘されている場合でも、歩き始めや階段で感じる痛みが、半月板の状態だけで起こっているとは限りません。
今回は、 股関節と足首が十分に動かないことで歩行時に膝へねじれが加わり、膝の内側へ繰り返し負担が集中している状態 がみられました。
原因分析
ねじれが加わっていた
歩く、立ち上がる、階段を下りるといった動作では、膝だけが単独で動くわけではありません。
股関節・膝関節・足関節が連動 することで、体重を受け止めながら身体を前へ運びます。
今回の患者さまは、股関節の回旋運動と足首の動きが小さくなっていました。
そのため、本来は股関節や足首でも分散される負担を膝が代わりに受け、歩行や階段のたびに膝の内側へ負担が集中していました。
痛みを感じている膝の内側だけでなく、 股関節と足首の動きが低下したことで、歩くたびに膝へねじれが加わっていたこと が、今回の重要な確認ポイントでした。
また、膝が伸びにくい状態のまま歩いていたため、常に膝を少し曲げた姿勢になっていました。
その結果、 太ももの筋肉にも力が入り続け、歩行時の負担が大きくなっていました。
今回のポイントは、MRIで指摘された半月板の状態を無視することではありません。
画像診断の内容を踏まえたうえで、 なぜ歩くたびに膝の内側へ負担が集中しているのか を確認することでした。
施術プラン
歩き方まで確認
身体の状態を確認し、今回は膝周辺の組織と、 股関節・足首の動き の両方へ施術を行いました。
痛みを感じている膝の内側だけを強く押すのではなく、歩行や階段で膝へ負担を集中させていた 身体の使い方まで確認 しながら進めました。
- 膝内側の関節周囲を調整
- 太もも裏側の緊張を調整
- 膝を伸ばしやすくする調整
- 膝の曲げ伸ばしをサポート
- 痛みのない範囲で関節運動
- 股関節の回旋運動を調整
- 太もも・お尻の緊張を調整
- 足首の柔軟性を高める調整
- ふくらはぎ周辺の緊張調整
- 股関節・膝・足首の連動確認
- 立ち上がる際の足と膝の位置
- 歩行時の膝とつま先の向き
- 階段での体重移動を確認
- 身体を傾ける歩き方を修正
- 自宅で行う運動を指導
膝を強く押したり、痛みを我慢して無理に曲げたりすることはしていません。
その日の腫れや痛み、曲げ伸ばしの状態を確認しながら、 無理のない範囲で施術 を進めました。
施術後は、毎回立ち上がりと歩行を確認しました。
施術台の上で膝が動かしやすくなったかだけでなく、実際に立つ・歩く・方向を変えるといった日常動作で、膝への負担が変化しているかまで確認しています。
当院の施術は、MRIで確認された半月板の損傷部分を画像上で元に戻すことを目的としたものではありません。 膝周囲の動きや股関節・足首・歩き方を整え、日常動作で膝の内側へ集中していた負担を減らすこと を目指しました。
施術経過
膝の痛みだけでなく、 股関節・足首の動き、立ち上がり方、歩き方 を継続して確認しながら施術を進めました。
01 1回目|膝・股関節・足首の動きを確認 膝を伸ばしやすくなり、立ち上がり時の身体の傾きが軽減
1回目|膝・股関節・足首の動きを確認
施術前は、椅子から立ち上がった直後に膝の内側へ痛みがあり、最初の数歩を慎重に歩いていました。
膝周辺の緊張と股関節・足首の動きを調整した後は、施術前より膝を伸ばしやすくなりました。
立ち上がる際に反対側へ大きく身体を傾ける動きも、少なくなっていました。
歩き始めの痛みは残っていましたが、施術前よりも足を前へ出しやすくなりました。
膝を伸ばしやすくなり、立ち上がり時の身体の傾きが軽減しました。
無理に歩く距離を増やさず、痛みが強くならない範囲で身体を動かすようお伝えしました。また、椅子から立つ際は、つま先と膝の向きをそろえてから立ち上がるよう確認しました。
03 3回目|歩き始めの痛みに変化 最初の一歩への不安が軽減し、立ち上がりもスムーズに
3回目|歩き始めと立ち上がりを確認
歩き始めに感じていた膝の内側の痛みが、以前よりも早く落ち着くようになりました。
椅子からの立ち上がりも少しずつスムーズになり、最初の一歩を出す際の不安が軽減していました。
階段を下りる動作にはまだ不安が残っていましたが、手すりを使用しながら、膝とつま先の向きを意識して下りられるようになりました。
歩き始めの痛みが早く落ち着き、立ち上がりも行いやすくなってきました。
椅子に座った状態で行う足首の運動と、膝を無理なく伸ばすセルフケアを続けていただきました。
05 5回目|外出や買い物を続けやすい状態へ 痛みのある脚にも自然に体重をかけやすくなりました
5回目|歩行と体重のかけ方を確認
歩行時の膝のねじれが少なくなり、痛みのある脚にも以前より自然に体重をかけられるようになりました。
近所への買い物では、膝の痛みを警戒して何度も立ち止まることが減り、以前より買い物を続けやすくなりました。
階段を下りる際には引き続き手すりを使用していましたが、一段ごとに強く痛みを警戒することが少なくなっていました。
少しずつ外出する機会も増えてきました。
膝の内側だけでなく、股関節と足首の動き、足の着き方、歩き方を継続して確認したことで、歩くたびに膝の内側へ負担が集中しにくい状態へ変化していきました。
痛みのある脚へ自然に体重をかけやすくなり、外出や買い物を続けやすい状態になりました。
※施術による変化や、必要な施術回数・期間には個人差があります。
※MRI上の半月板損傷が消失したことを示すものではありません。
担当者コメント
次のような症状がある場合は、無理に膝を動かしたり施術だけで様子を見たりせず、整形外科などの医療機関へご相談ください。
- 膝を動かせないほど強く痛む
- 膝が急激に腫れてきた
- 膝が引っかかり動かない
- 膝が崩れるような感覚がある
半月板損傷では、膝の腫れや曲げ伸ばしの制限、引っかかり、膝が動かなくなるロッキングなどがみられる場合があります。
当院でも、症状の強さやこれまでの経過を確認し、医療機関での検査や診察が必要と判断した場合は、整形外科などの受診をご案内しています。
まとめ
今回の60代男性は、MRIで半月板損傷を指摘され、歩き始めや階段を下りるときに膝の内側へ痛みを感じていました。
痛みへの不安から、以前より買い物や外出を控えるようになっていました。
MRIの診断内容を確認することに加えて、 実際にどのような動作で痛みが出て、歩くたびに膝へどのような負担が加わっているのか を確認することが大切でした。
- 膝が伸びにくい状態
- 膝の内側に集中していた負担
- 太もも裏側の筋肉の緊張
- 股関節の回旋運動の低下
- 足首の硬さ
- つま先と膝の向きのずれ
- 歩行時の膝のねじれ
- 痛みを避ける歩き方
膝周辺への施術に加えて、股関節・足首・立ち上がり方・歩き方まで確認しました。
痛みのある脚へ以前より体重をかけやすくなり、歩行時に膝の内側へ負担が集中しにくい状態へ変化していきました。階段の下りや長時間の歩行には、引き続き注意しながら経過を確認しています。
- MRIで半月板損傷を指摘された
- 歩き始めに膝の内側が痛い
- 階段を下りるのが怖い
- 立ち上がった直後の一歩目がつらい
- 痛みが怖くて買い物や外出を控えている
- 膝だけに施術を受けても痛みを繰り返している
※施術効果には個人差があります。
※症状の程度や原因によっては、医療機関での検査や受診が必要な場合もあります。
川崎市 元住吉
横浜市 黄金町・蒔田・和田町
二俣川・六角橋・上大岡
中山・金沢文庫で
半月板損傷の痛みで
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●執筆者/監修者(柔道整復師/近藤厳悟 元住吉院勤務、臨床経験25年)
●更新日2026/7/22
元住吉院 黄金町院 蒔田院
二俣川院 六角橋院 上大岡院
和田町院 中山院 金沢文庫院
MRIで半月板損傷を指摘されると、今後の生活や歩行について不安を感じる方も少なくありません。
半月板が損傷しているから、もう歩けない
手術をしなければ変わらない
MRIは、半月板や靱帯など、膝の内部を確認するために大切な検査です。
一方で、 画像上の半月板損傷と、現在感じている痛みや日常動作のつらさが、必ずしも一致するとは限りません。
股関節と足首の動きが変わり、歩行時の膝のねじれが少なくなったことで、 膝の内側へ集中していた負担にも変化 がみられました。
医療機関での診断を踏まえたうえで、次の点を確認することが大切です。