
競技復帰を目指した女子高校生
部活動での切り返し動作をきっかけに膝を痛め、曲げ伸ばしやジャンプの着地に不安を感じていた女子高校生の改善ストーリーです。
痛みや腫れの状態を確認しながら、膝の動きだけでなく、 股関節・足首の連動、 片脚で身体を支える安定性、ジャンプや着地の動作まで段階的に確認しました。
練習を無理に再開するのではなく、現在の状態に合わせて身体へかける負荷を少しずつ高め、競技復帰を目指しました。
競技復帰へ向けて確認した5つの段階
-
日常生活で
痛みなく動ける -
軽いランニングが
できる -
両脚でジャンプ・
着地ができる -
片脚で安定して
身体を支えられる -
切り返し動作を
行える
「痛みが少なくなったから、すぐに練習へ戻る」のではなく、 走る・跳ぶ・着地する・方向を変える という競技動作を一つずつ確認した実例をご紹介します。
※施術による変化や競技復帰までに必要な期間には個人差があります。痛みや腫れが強い場合や、膝が動かしにくい場合などは、医療機関での検査をおすすめすることがあります。
部活動中の膝の痛みでお悩みの方へ
競技復帰までの進め方も含めて、
お近くの院へご相談ください
来院時の症状
ジャンプの着地が不安に
来院されたのは、部活動に取り組んでいる 17歳の女子高校生 です。
練習中、相手の動きに合わせて急に方向を変えた際、 足が床についたまま膝へねじれ が加わりました。
その瞬間に膝へ痛みを感じましたが、倒れ込むほどではなかったため、その日は練習を続けたそうです。
しかし、練習後から少しずつ膝の違和感が強くなり、翌日には 膝を深く曲げる動作や、体重をかけた状態で膝の向きが変わる動作 に不安を感じるようになりました。
- 膝を深く曲げる
- しゃがんでから立ち上がる
- 階段を下りる
- 軽く走る
- ジャンプから着地する
- 急に方向を変える
- 片脚で身体を支える
普通に歩くことはできましたが、膝を深く曲げたときに違和感や痛みを感じていました。
特に、しゃがんだ姿勢から立ち上がる際は、痛みのある側へ体重をかけることを避けていました。
ジャンプすることよりも、床へ着地して膝に体重がかかる瞬間に強い不安を感じていました。
着地時には、無意識に反対側の脚へ体重を逃がす動きがみられました。
体重をかけた状態で膝の向きが変わる動作に、痛みと再受傷への怖さがありました。
急な方向転換を避けるようになり、本来よりも動きが小さくなっていました。
「また膝を痛めるのではないか」
特にジャンプの着地や切り返し動作では、再び膝を痛めることへの怖さがあり、無意識に反対側の脚へ体重を逃がしていました。
痛みを我慢して練習へ参加する日もありましたが、膝をかばうことで動きが小さくなり、思うようなプレーができないことに悩み、競技復帰を目指して来院されました。
問診・検査
競技動作まで確認
最初に、膝を痛めたときの状況を詳しく確認しました。
切り返しによる膝の外傷では、 痛みがある場所だけで状態を判断することはできません。
受傷したときの足や膝の向き、腫れが出た時期、現在困っている動作などを確認し、膝の状態を整理しました。
- 膝を痛めた日時
- 足が床についていたか
- 接触の有無
- 膝がどの方向へ動いたか
- 音や衝撃を感じたか
- 受傷直後に歩けたか
- 腫れが出た時期
- 痛みを感じる場所
- 引っかかりやロッキングの有無
- 膝が崩れる感覚の有無
- 日常生活で困っている動作
- 部活動で不安を感じる動作
膝の腫れや曲げ伸ばしだけでなく、膝が引っかかる、急に動かなくなる、体重をかけた際に崩れるといった症状がないかも確認しました。
痛みの程度だけではなく、 膝を安全に動かせる状態か、医療機関での検査が必要な症状がないか も確認しながら進めました。
- 膝の曲げ伸ばし
- 膝を伸ばし切ったときの状態
- 膝周辺の腫れや熱感
- 膝の内側・外側の状態
- 股関節の曲げ伸ばしと回旋運動
- 足首の柔軟性
- 立ち上がり動作
- 歩行時の膝とつま先の向き
- 片脚立ちの安定性
- 軽く膝を曲げたときの姿勢
- 両脚でのスクワット
- 片脚で支えた際の膝の位置
来院時は、膝を深く曲げることに不安があり、 痛みのある脚へ十分に体重をかけられていませんでした。
片脚で身体を支えると骨盤が横へ傾き、膝が内側へ入りやすい状態もみられました。
この段階ではジャンプや切り返し動作は行わず、まずは日常動作やスクワットなど、低い負荷の動きから確認しました。
確認できたポイント|痛みを避けて反対側の脚へ体重を逃がしていた
今回、身体の動きから特に確認できたのは、次の2点です。
体重をかけられていない
立ち上がりや軽いスクワットでは、痛みのある脚への負担を避け、反対側の脚へ身体を傾けていました。
本人は左右均等に動いているつもりでも、実際には 反対側の脚へ体重を逃がしている状態 でした。
この動きが続くと、痛みのある脚を使う機会が減り、片脚で支える力や動きへの自信が低下しやすくなります。
膝が内側へ入りやすい
片脚立ちや軽く膝を曲げる動作では、股関節で身体を支えにくく、膝が内側へ入る動きがみられました。
また、足首の動きが小さく、かかとや足裏で安定して体重を受け止めにくい状態でした。
そのため、 股関節・膝・足首が一直線に連動しにくく 、ジャンプの着地や切り返しで膝へ負担が集中しやすくなっていました。
原因分析
片脚で膝を支えにくい状態に
競技中の切り返しやジャンプ着地では、膝だけで衝撃を受け止めるわけではありません。
股関節・膝関節・足関節が連動 し、太ももやお尻、ふくらはぎなどの筋肉が働くことで、身体に加わる力を分散します。
今回の患者さまは、膝を痛めた後の不安から、痛みのある脚を十分に使わなくなっていました。
ジャンプの着地や切り返しでは、股関節で身体を支え、膝を適切な位置に保ち、足首や足裏で床からの力を受け止めることが重要です。
- 股関節の回旋運動が小さい
- お尻の筋肉を使って片脚で支えにくい
- 足首が前へ動きにくい
- 足裏で体重を受け止めにくい
- 膝とつま先の方向がそろいにくい
- 着地時に身体が反対側へ流れる
膝へ負担が集中した流れ
今回のポイントは、膝の痛みだけを確認するのではなく、 競技中に必要となる片脚での安定性や着地動作まで、段階的に確認すること でした。
施術プラン
段階的に運動負荷を上げる
初期は、膝へ強い負荷をかけるジャンプや切り返しを行わず、痛みと腫れの状態を確認しながら施術を進めました。
膝だけを強く押したり、痛みを我慢して深く曲げたりすることはしていません。
日常生活で必要な動きから始め、片脚で身体を支える動き、ジャンプや着地、切り返しへと段階的に負荷を上げました。
痛みがある状態で競技動作を繰り返すのではなく、膝の曲げ伸ばしや体重をかける動作から安全に確認しました。
- 膝周辺の筋肉の緊張調整
- 太もも前側・裏側の緊張調整
- 膝を伸ばしやすくする調整
- 痛みのない範囲での曲げ伸ばし
- 膝周辺の状態に合わせた関節運動
- 股関節の回旋運動を行いやすくする調整
- お尻の筋肉の緊張調整
- 太ももの動きを整える施術
- 足首の柔軟性を高める調整
- ふくらはぎ周辺の緊張調整
- 足裏で体重を受け止める練習
- 左右均等に体重をかける練習
- 片脚立ち
- 軽く膝を曲げた姿勢での保持
- 股関節を使ったスクワット
- 膝とつま先の向きをそろえる練習
- 骨盤が横へ傾かないように支える練習
- ウォーキング
- 軽いジョギング
- 両脚でのジャンプ
- 両脚での着地
- 片脚での着地
- 前後・左右へのステップ
- 徐々に速度を上げた切り返し
- 部活動に近い動作
運動負荷は段階的に上げました
運動の負荷は一度に上げるのではなく、 施術後や翌日に痛み・腫れが強くならないか を確認しながら、その都度調整しました。
施術経過
施術経過|日常動作からジャンプ・切り返しへ段階的に移行
膝の痛みや腫れ、施術後と翌日の状態を確認しながら、日常生活での動作から片脚支持、ジャンプ着地、切り返しへと段階的に進めました。
1〜2
回目
DAILY MOVEMENT
膝の曲げ伸ばしと歩行を確認
初回は、膝を深く曲げる動作に不安があり、立ち上がる際も反対側の脚へ体重を逃がしていました。
膝周辺の緊張と股関節・足首の動きを調整した後は、施術前より膝を伸ばしやすくなりました。
歩行時にも、痛みのある脚へ少しずつ体重をかけられるようになりました。
- 膝を無理なく曲げ伸ばしする
- 左右均等に立つ
- 膝とつま先の向きをそろえる
- 痛みのない範囲で歩く
3〜4
回目
SINGLE-LEG STABILITY
片脚で支える練習を開始
歩行や立ち上がりが安定してきたため、片脚で身体を支える練習を開始しました。
最初は片脚立ちをすると骨盤が横へ傾き、膝が内側へ入りやすい状態でした。
鏡で膝とつま先の位置を確認しながら、股関節で身体を支える動きを繰り返しました。
- 片脚立ち
- 浅い片脚スクワット
- 前後への体重移動
- 横方向へのステップ
回数を重ねると、股関節を使って身体を支えやすくなり、膝の位置も安定してきました。
軽いジョギングでも強い痛みや腫れが出なかったため、短い距離から走る練習を再開しました。
5〜6
回目
JUMP & LANDING
ジャンプと着地動作を確認
日常生活とジョギングが安定してきたため、両脚でのジャンプと着地を確認しました。
初めは、着地時に痛みのある脚への体重を避け、反対側へ身体が流れていました。
そのため、ジャンプの高さを抑え、左右均等に着地することから始めました。
- 両脚を同時に床へ着く
- 股関節と膝で衝撃を受け止める
- 膝とつま先の向きをそろえる
- 上半身が左右へ流れないようにする
動きが安定してから、低いジャンプでの片脚着地へ進みました。
着地できたかだけでなく、着地後に身体がぐらつかず、膝の位置を保てているかも確認しました。
7〜8
回目
RETURN TO SPORTS
切り返し動作と部活動への部分復帰
ジャンプ着地で強い痛みや腫れが出なくなったため、前後・左右へのステップを開始しました。
切り返し動作は、一度に速度や難易度を上げず、次の順番で進めました。
最初は膝をかばって上半身が大きく傾いていましたが、股関節と足首を使えるようになるにつれて、膝だけへ負担を集中させずに方向を変えられるようになりました。
- ウォーミングアップ
- 基礎練習
- 軽いランニング
- 接触の少ないメニュー
競技復帰前に確認したポイント
痛みが軽くなったことだけで、すぐに通常練習へ戻したわけではありません。
競技中には、走る・止まる・跳ぶ・着地する・方向を変えるといった複数の動作が必要です。
そのため、日常生活での痛みだけでなく、競技で必要となる動作を一つずつ確認しました。
痛みの有無だけで判断せず、膝を支える力や着地後の安定性、運動後の痛み・腫れの変化まで確認してから競技復帰を進めました。
- 膝を十分に曲げ伸ばしできる
- 日常生活で強い痛みや腫れが出ない
- 左右均等にスクワットできる
- 痛みのある脚で片脚立ちができる
- 片脚で軽く膝を曲げても、膝が大きく内側へ入らない
- ジョギング後に痛みや腫れが強くならない
- 両脚で安定してジャンプ・着地できる
- 片脚着地後に姿勢を保てる
- 前後・左右へステップできる
- 徐々に速度を上げて切り返しできる
ジャンプの距離や回数だけでなく、 着地時の膝・股関節・足首の使い方、身体の傾き、左右差 も確認しました。
担当者コメント
次のような症状がある場合は、無理に膝を動かしたり施術だけで様子を見たりせず、整形外科などの医療機関へご相談ください。
- 膝を動かせないほど強く痛む
- 膝が急激に腫れてきた
- 膝が引っかかり動かない
- 膝が崩れるような感覚がある
半月板損傷では、膝の腫れや曲げ伸ばしの制限、引っかかり、膝が動かなくなるロッキングなどがみられる場合があります。
当院でも、症状の強さやこれまでの経過を確認し、医療機関での検査や診察が必要と判断した場合は、整形外科などの受診をご案内しています。
医療機関への相談が必要な場合
部活動中に膝を痛め、次のような症状がある場合は、 無理に練習を続けないことが大切です。
強い痛みや急な腫れ、膝が動かないなどの症状がある場合は、整形外科などの医療機関へご相談ください。
痛みを我慢して競技を続けると、症状が悪化したり、回復までに時間がかかったりする場合があります。
- 膝を動かせないほど強く痛む
- 膝が急激に腫れてきた
- ケガをした直後から体重をかけられない
- 膝が引っかかって動かない
- 膝が完全に伸びない
- 膝が崩れるような感覚がある
- 痛みや腫れが長く続いている
- 日ごとに症状が強くなっている
当院でも、症状や受傷時の状況を確認し、 画像検査や医師の診察が必要と判断した場合 は、整形外科などの医療機関への受診をご案内しています。
まとめ
まとめ|競技復帰には膝だけでなく片脚動作や着地の確認も必要です
今回の女子高校生は、部活動中の切り返し動作をきっかけに膝を痛め、膝の曲げ伸ばしやジャンプ着地に不安を感じていました。
痛みを避けるために反対側の脚へ体重を逃がし、 痛みのある脚で身体を支えにくい状態 になっていました。
今回のケースで関係していたポイント
- 膝の曲げ伸ばしへの不安
- 痛みのある脚へ体重をかけにくい状態
- 股関節の回旋運動の低下
- 足首の柔軟性低下
- 片脚での安定性低下
- 膝とつま先の向きのずれ
- 着地時に反対側へ身体が流れる動き
- 切り返し時に膝へ負担が集中する動き
施術で目指した変化
膝周辺への施術に加えて、股関節・足首の動き、片脚での安定性、ジャンプ着地、切り返しまで段階的に確認しました。
その結果、日常生活で痛みのある脚へ体重をかけやすくなり、軽いジョギング、ジャンプ、着地へ進めるようになりました。
さらに、速度を抑えた切り返し動作から確認し、基礎練習を中心に部活動へ部分復帰できる状態を目指しました。
- 部活動中に膝をひねった
- 膝を曲げ伸ばしすると痛い
- ジャンプの着地が怖い
- 切り返しで膝に不安がある
- 片脚で身体を支えにくい
- 膝を痛めてから動きが小さくなった
- 練習へ戻るタイミングが分からない
- 痛みは減ったが競技動作に不安が残っている
あおぞら整骨院では、痛みが出ている膝だけでなく、股関節・足首の動き、片脚での安定性、ジャンプ着地、切り返し動作まで確認します。
痛みや腫れを確認しながら、一人ひとりの競技や練習内容に合わせて負荷を調整し、無理のない段階的な競技復帰を目指します。
施術による変化や、必要な施術回数・競技復帰までの期間には個人差があります。
強い痛みや腫れ、ロッキング、膝崩れなどがある場合は、整形外科などの医療機関へご相談ください。
※施術効果には個人差があります。
※症状の程度や原因によっては、医療機関での検査や受診が必要な場合もあります。
川崎市 元住吉
横浜市 黄金町・蒔田・和田町
二俣川・六角橋・上大岡
中山・金沢文庫で
半月板損傷の痛みで
お悩みの方はお気軽に
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※無理な勧誘・回数券の押し売りは行っていません。
●執筆者/監修者(柔道整復師/近藤厳悟 元住吉院勤務、臨床経験25年)
●更新日2026/7/23
元住吉院 黄金町院 蒔田院
二俣川院 六角橋院 上大岡院
和田町院 中山院 金沢文庫院
担当者コメント|痛みが減った後の動作確認が大切です
担当スタッフ
痛みが減った後こそ、競技動作の確認が重要です
学生のスポーツ障害では、日常生活で痛みが軽くなった状態と、安心して競技へ戻れる状態は同じとは限りません。
部活動中に膝を痛めた学生は、このように考えやすい傾向があります。
しかし、日常生活で痛みが少なくなっても、ジャンプ・着地・切り返しなど、競技特有の動作では膝へ大きな負担が加わります。
また、ケガへの不安が残っていると、無意識に痛みのある脚を避けたり、反対側の脚へ負担を集中させたりすることがあります。
今回の患者さまも、初期には痛みのある脚へ体重をかけることへの不安があり、立ち上がりや着地で反対側へ身体を逃がす動きがみられました。
競技復帰まで段階的に運動負荷を上げました