
5月頃から肩の痛みが始まり、 夜間痛や日常動作の制限に悩まれていた 40代男性の改善ストーリーです。
5月頃から肩の痛みが始まった 40代男性。 特につらかったのは夜間の痛みで、 横になっても肩が痛み、 寝つきにくい状態が続いていました。
「寝ている時も肩が痛い」
「着替える時にズキッとする」
「髪を洗う時に腕が上がらない」
動かすと痛むため、なるべく肩を使わず 安静にしていましたが、 着替えや物を取る動作にも支障が続き、 来院されました。
痛みの強い時期から、
身体の変化に合わせて施術を調整
初回は腕を前・横・後ろへ動かす動作や、 肩を内側・外側へひねる動きにも制限がみられました。 炎症による痛みが強い時期から、 症状の変化に合わせて施術内容を段階的に調整した症例 です。
※身体の状態や施術による変化、 必要な施術回数には個人差があります。
夜間の肩の痛みや腕の上げにくさでお困りの方は、
まずは現在の身体の状態をご相談ください。
来院時の状態
肩が痛い
肩の症状が出始めたのは5月頃でした。 最初は違和感や軽い痛みでしたが、 次第に日常生活のさまざまな動作で 痛みを感じるようになりました。
痛みが出るタイミングが多いため、 日常生活の中で肩を動かすことへの 不安も強くなっていました。
「また痛むかもしれない」
その結果、 肩をかばいながら生活することが 増えていました。
「できるだけ動かさないようにしよう」 と考え、肩をなるべく使わず 安静にする生活が続いていました。
問診・検査
症状が変化していく時期があります
最初に患者さまへお伝えしたのは、 四十肩・五十肩は、 ずっと同じ状態が続くわけではない ということです。
じっとしていても痛むことがあり、 夜間の痛みも出やすい時期
痛みが落ち着いても、 腕の動かしにくさが残ることがある時期
少しずつ腕を動かせる範囲が 広がっていく時期
まずは痛みの強い時期に合わせた対応を優先しました。
安静にしていても肩が痛み、 夜間痛も強かったため、 無理に腕を動かすのではなく、 現在の状態に合わせて施術を進めることを ご説明しました。
痛みが出るのか確認
実際に肩を動かして確認すると、 前・横・後ろへ動かす動作や、 肩をひねる動作 に痛みと動かしにくさがみられました。
肩関節屈曲
肩関節外転
肩関節伸展
腕を前から上げる動き 約120°
肩関節屈曲(くっきょく)という動きです。 腕を前から上げていくと途中で肩に痛みが出て、 約120°までしか上げにくい状態 でした。
腕を横から上げる動き 約90°
肩関節外転(がいてん)という動きです。 横から腕を上げると、 肩の高さ付近で強く制限 されていました。
腕を後ろへ動かす動き 約20°
肩関節伸展(しんてん)という動きです。 腕を後ろへ動かす範囲が小さく、 痛みも出ている状態 でした。
肩を外側へひねる動き 痛みあり
肩関節外旋(がいせん)という動きです。 肘を曲げた状態などから腕を外側へ回す動きでも、 痛みがみられました。
肩を内側へひねる動き 痛みあり
肩関節内旋(ないせん)という動きです。 腕を内側へ回す動きにも痛みがありました。
このように複数の方向で肩を動かしにくく、 髪を洗うために頭の近くへ手を持っていく動作 も難しい状態でした。
姿勢や肩甲骨の動きも確認
今回の患者さまは、 普段から長時間のデスクワークが多く、 運動する機会も少ない生活でした。
肩と肩甲骨・背中の関係
腕を上げる時には、肩の関節だけでなく、
肩甲骨や背中の上の部分
(胸椎・きょうつい)も関係しています。
そのため今回は、
肩甲骨や背中が腕の動きに合わせて
動いているか
も確認しました。
肩が痛いからといって、
肩だけに原因を決めつけず、
身体全体の動きを見るためです。
初回検査|左腕は肩の高さ付近までしか上がらない
実際に腕を上げてもらうと、 左腕には強い可動域制限がみられました。
腕が肩と水平になるあたりで止まり、 それ以上上げることが難しい状態でした。
背中へ手を回す動きにも 強い制限がみられました。
これらの動きは、 日常生活のさまざまな場面に関係します。
そのため今回は、 単に「腕が何度上がるか」だけではなく、 日常生活での困りごとも確認しました。
患者さまが実際の生活で
何に困っているのか
なぜ「脇腹」を確認したのか|
肩を上げる動きは肩関節だけではありません
肩を上げる動きは肩関節だけではありません
腕が上がらないと、 「肩関節が硬いんだろう」と 思うかもしれません。
しかし、腕を頭の上まで上げるには、 肩関節以外の場所も連動して動く必要があります。
今回の患者さまも、 腕を上げる時に肩だけで頑張るような 動きになっていました。
そこで初回は、 「どこを変えると腕の動きが変わるのか」 を一つずつ確認しました。
特に大きな変化が出たのは、
脇腹から背中側にかけての部分でした。
原因分析
肩の骨が前へ移動しやすい状態
肩関節の動きを詳しく確認すると、 腕を動かした時に 上腕骨頭(腕の骨の丸い部分)が 前方へ移動しやすい動き がみられました。
腕を動かす時に、
肩の関節へ負担がかかりやすい状態
肩は、腕の骨と肩甲骨が バランスを取りながら動く関節です。 今回は腕を動かす際、 腕の骨の丸い部分が前へ移動しやすく、 肩の一部に負担が集中しやすい 動き方がみられました。
その背景には、普段の姿勢や 肩の使い方など、複数の要素が 関係している可能性を考えました。
「姿勢が悪いから四十肩になった」 というわけではありません
猫背やデスクワークだけを、
四十肩の原因と断定することはできません。
今回確認したのは、
現在の肩の動きに、どのような身体の使い方が
負担をかけている可能性があるか
ということです。
痛みが強い時期だったため、 無理に肩だけを動かすのではなく、 肩甲骨や背中なども含めて 身体の状態を確認しました。
施術プラン
無理やり腕を上げない
初回は、夜間だけでなく安静にしている時や 朝起きた時にも痛みがあり、 肩を動かすだけでつらい状態でした。
最初から「腕を180°まで上げること」は
目標にしませんでした。
まずは痛みを落ち着かせ、 日常生活を少しでも過ごしやすくすることを 優先しました。
夜、眠りやすくなること
安静時の痛みを落ち着かせること
日常動作で痛みを強くしないこと
寝ている間に肩へ負担が集中しないよう、 枕やクッションを使った 楽な姿勢をお伝えしました。
痛みを我慢してストレッチしたり、 無理に腕を上げ続けたりしないよう お伝えしました。
痛みが怖いからと長期間まったく動かさないことも、 肩の動かしにくさにつながる可能性があります。 そのため、 状態を確認しながら、無理のない範囲で動かすこと を大切にしました。
施術経過
その後に動作の改善へ
今回は、痛みが強い時期から始まり、 肩の状態に合わせて施術内容を 段階的に変えていきました。
毎回の痛みと肩の動きを確認し、
施術内容を調整しました。
特に、夜間・起床時の痛み、 着替えなどの動作時の痛み、 腕の上がる範囲の変化を確認しました。
1〜4回目 まず、安静時や夜間の痛みが軽減 痛みの強い時期に合わせた施術
初期は、肩を大きく動かすことよりも、 何もしていない時や夜間の痛みを 落ち着かせること を優先しました。
就寝時の姿勢も工夫しながら施術を続け、 1〜4回目頃には、 安静時に感じていた肩の痛みが 大きく軽減しました。
夜間痛や朝起きた時の痛みも落ち着き、 肩が常に気になる状態が軽減
5〜12回目 着替えなどの動作時の痛みが軽減 日常生活での動きにも変化
夜間や安静時の痛みが落ち着いてきたため、 腕を上げる動きや、 実際の日常動作を細かく確認しました。
施術を重ねるにつれて、 服を着る・袖に腕を通す・ 物を取るといった動作での痛みが 徐々に軽減しました。
動いた瞬間の痛みが減り、
日常生活で肩を使いやすくなりました。
一方で、背中へ手を回すなど 一部の動きには制限が残っていたため、 継続して状態を確認しました。
後期 残っている肩の動きを確認 痛みへの対応から、可動域への対応へ
来院当初に困っていた夜間痛や 着替え時の痛みが落ち着いてきたため、 施術の目的も変わっていきました。
背中へ手を回す動きなど、 残っている可動域の制限を確認
痛みが落ち着いた後も、 まだ動かしにくい方向があるため、 状態に応じて施術を続けています。
施術後の変化
日常生活での痛みが軽減
腕を前から上げる動きが改善
初回来院時と比べて、 腕を前から上げられる範囲が広がりました。
夜間痛や日常動作の痛みは落ち着いていますが、
背中へ手を回す動きなどには
一部制限が残っています。
現在は、残っている動きを
少しずつ取り戻すことを目指しています。
※今回の経過は個別の症例です。身体の状態や施術による変化には個人差があります。
担当者コメント
大切なのは、
「今の肩がどの時期なのか」を確認すること。
痛みが強い時期には、 強いストレッチや無理な動作が 適さない場合があります。
痛みを恐れて動かさない状態が長く続くと、 肩の動かしにくさにつながる 場合があります。
医療機関での確認を優先したほうがよいケース
「腕が上がらない」「夜になると肩が痛い」 という症状がすべて四十肩・五十肩とは限りません。
肩には、腱板の損傷や石灰沈着など、 似た症状が出るものもあります。
医療機関での確認を優先してください
強い痛みや上記のような症状がある場合は、
無理に身体を動かそうとせず、
必要に応じて整形外科など
医療機関での確認を優先してください。
まとめ
「今どの時期か」を確認することが大切です
今回ご紹介したのは、 夜間の肩の痛みや、着替え・洗髪のしづらさで お困りだった40代男性 の改善ストーリーです。
初回来院時は肩の動きが大きく制限され、 安静にしていても痛む状態でした。 そのため、最初から無理に腕を上げるのではなく、 痛みの強さや身体の状態に合わせて 施術内容を調整しました。
痛みが強い時期は、
まず夜間痛や安静時の痛みへの対応を優先
痛みが落ち着いてから、 肩の動かせる範囲を広げることを目指しました。 四十肩は、状態によって 施術の目的も変わります。
腕を前から上げられる角度
夜間痛や着替え時の痛みも落ち着き、
日常生活で困る場面が減りました。
現在も、背中に手を回す動きなど
残っている制限を確認しながら
ケアを続けています。
夜間の肩の痛みや腕の上げにくさでお困りの方は、
お近くのあおぞら整骨院へご相談ください。
※本記事は個別の症例です。身体の状態、 施術内容、施術による変化、必要な施術回数や期間には 個人差があり、すべての方に同様の結果を保証するものではありません。
●執筆者/監修者(柔道整復師/近藤厳悟 元住吉院勤務、臨床経験25年)
●更新日2026/10/9
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「安静にしたほうがいい?」
四十肩・五十肩の方から、 このようなご質問をよくいただきます。
答えは、 今の肩の状態によって変わります。
今回の患者さまも、最初は夜間や安静時にも 痛みが強く出ていました。 そのため、まずは負担を減らすところから始め、 痛みが落ち着くにつれて、 肩の動きを取り戻す施術へと進めました。