今回は、アルントシュルツの法則についてお話をします。一般の方でこの言葉を聞いた事のある方は少ないと思います。アルントシュルツの法則とは刺激の強度と神経や筋の興奮性について述べた内容になります。
アルントシュルツの法則とは
刺激の強さによって生物機能がどのように変化するかを示す法則で次のようにまとめられます。
●弱い刺激は生物機能を活性化する
●中程度の刺激は生物機能を亢進する
●強い刺激は生物機能を抑制する
●最強の刺激は生物機能の動きを止める
最近、患者様から施術に対して「強い方が効きますか?」という質問をよくいただきます。手技治療にしても電気治療にしても何に対しても、適刺激というものがあります。当院の患者様の中にも強く押してほしい・強く揉んでほしいと、強い刺激を求める方が多数いらっしゃいます。私達は、通常の施術のなかでも、常に刺激の強さを考え、施術にあたっています。ただ単に強い刺激は逆に神経機能を停止させ、一時的にはよくなった感覚になりますが、すぐに痛みは戻ります。
ここで味覚や嗅覚や聴覚を思い出してください。
味の濃いものが美味しいか?香りが強いものが良い香りか?大声で話せば通じるか?
味も香りも声も適切な濃さ・強さ・大きさがあります。逆に、濃く・強く・大きくなればなるほど、人間の感覚は鈍化してしまいます。
このように手技治療や電気治療やストレッチなどは強くやればそれだけ効いているような感じがしますが、実際一番カラダに効果があるのは中くらい、痛気持ちい好きにはちょっと物足りないくらいの強さだということです。
当院では、まず最初にしっかり問診をしていき、患者様一人一人の症状に合わせた適刺激で治療させていただきます。なにかわからないことがありましたらお気軽にお問い合わせください。
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