motosumiyoshi あおぞら整骨院 元住吉院

あおぞら整骨院の㊙︎治し方

あおぞら整骨院 元住吉院

2024.10.21

◉腰の激しい痛み(ぎっくり腰)

◉ 来院時の症状
昨日から腰に激しい痛み。動かすと鋭く痛むので、まともに歩けない。

◉ 問診·検査
昨日引越し作業があり、朝から重いものを運ぶことが多かった。人から重い段ボール箱を受け取った瞬間、腰に電気ショックのような痛みが走った。その後次第に痛みは増し、寝ている時以外動くたびに激痛が襲うようになってしまった。昨日のうちに整形外科を受診しレントゲンを撮ってもらったが、軟骨が少しつぶれてるだけなので湿布を貼って安静にしていれば治ると言われた。ズボン、靴下が痛くて履けない。痛めてから一夜明けてはいるが、依然として動かすと痛みがある様子。特に腰の屈曲(腰を前に曲げる動作)は怖くて行えない。痛みにより、腰回りの筋肉が極度に緊張している。特に右側の筋肉の緊張が強い。動くのは辛いが、かろうじてうつ伏せになるのは可能な状態。痛みのきっかけが重い物を持つ、という腰椎の屈曲を強いる動作だったことからもぎっくり腰だと推測できる。
普段の仕事は一日中パソコンの前に座っている事が多く、座り姿勢の悪化、慢性的な運動不足も原因としてあげられる。ぎっくり腰のメカニズムは、背骨の骨と骨の間にある繊維質のクッション「椎間板」が原因であることが多い。今回は重い物を持つという動作が引き金になってしまったが、決してそれだけが問題ではない。姿勢の悪化と運動不足により椎間板のコンディションが落ちていた事が大きな原因であると思われる。

◉ 施術プラン
まず、痛みにより緊張している背部、股関節周辺の筋肉をマッサージ治療で緩和させていく。腰の関節に動きをつけていきながら、長期的にはぎっくり腰を繰り返さないための体の使い方を覚え、座り姿勢を改善していく。

◉ 経過(施術1回目)
腰の痛みが強いので、直接腰を触る治療は避ける。背中・股関節周りの治療からスタート。ぎっくり腰は筋肉の炎症ではないので、温めて血流を良くしていった方が椎間板の修復が促される。痛む時の体の動かし方を指導。痛みが少し残るものの体はかなり動かせるようになった。

◉ 経過(施術2回目)
靴下は自分で履けるようになった。数年前になったぎっくり腰よりも、かなり治りは早いとのこと。施術内容は1回目と同じ。最後に、朝顔を洗う時など前かがみになる時に注意。

◉ 経過(施術3回目)
腰の痛みはだいぶ和らいではきたが、背中の真ん中あたりに凝ったような痛みが出てきたとのこと。発症して数日経つと、腰の周囲の筋肉の疲労による鈍い痛みが出る事が多い。特に背中の真ん中にポイントが多く発生している。

◉ 経過(施術4回目)
痛みはほとんど感じなくなった。日常生活に支障が出ないまでに回復したが、座りっぱなしがまだ辛い。筋肉の緩和操作を中心に施術。股関節のストレッチ法を指導。

◉ 経過(施術5回目~現在)
痛みは消失、筋肉の疲労はまだ感じる、全身バランス治療で改善。日常生活で特に痛む時はなく、ぎっくり腰になる前よりも腰の調子は良い

◉背中の痛み 肩甲骨周辺の痛み

Back pains

◉ 来院時の症状
背中痛。3日ほど前から右の背中が痛い。背骨と肩甲骨の間が痛む。息を大きく吸うと痛む。

◉ 問診·検査
常に慢性的な肩こりがあり、辛くなってくると今回のような背中の鋭い痛みになることがある。頻度は1・2ヶ月に一度ぐらい。お仕事でパソコンの仕事が中心、忙しくなると朝から晩まで一日中座りっぱなしの日も多い。スマートフォンを長時間使用することも多く、姿勢が悪いと知人に指摘されることもある。肩関節の検査では、肩甲骨の動きがかなり制限を受けている様子。特定の動きで痛むというより、肩甲骨の筋肉を動かした時に痛みを感じる。患部と思われる背中には緊張しているポイントがあり、また天井を向く動作により首を伸展し反らすと患部の右背中に響く感じがする。

◉ 原因分析
日常において、スポーツなど体を動かす機会はほぼ無いとのこと。パソコンやスマートフォンを操作する時の猫背の姿勢が肩甲骨の動きをロックし、動かさないことによる血行不足が緊張のポイント発生の原因になっている。また同時に、首を前に突き出した姿勢により、頸椎の椎間板にも負担がかかっている様子。痛んだ椎間板は背中に痛みを飛ばすことがあり、これもポイント発生の一因である可能性が高い。呼吸時に痛みが増すのは、胸郭(肋骨に囲まれた胸のスペース)が拡張すると患部である背中が伸ばされるため。

◉ 施術プラン
まず、背骨と肩甲骨の構造を説明し、普段のお仕事の姿勢を再現してもらう。負担のかかっている肩甲骨、首周辺のポイントとなる筋肉にアプローチし、筋肉の緊張を緩和。肩甲骨の動きと同時に骨盤のバランスも整える。長期的には、肩甲骨の可動域が落ちないよう正しい座り姿勢を覚え、猫背を改善する。

◉ 経過(施術1回目)
可動域の検査をしながら、徐々に右肩関節、肩甲骨に動きをつけていく。首の施術も同時に行い、施術後は痛みの改善を実感。ただし、動かした時の痛みはまだ少し残る。

◉ 経過(施術2回目)
前回の施術の翌日、全身にまんべんなく筋肉痛を感じたとのこと。筋肉痛は決して悪いことではない旨を説明。右肩甲骨の痛みは、始めの2割ぐらいになっている。施術後は、気にならないぐらいまで痛みは軽減

◉ 経過(施術3回目)
痛みは既に日常ではほとんど気にならないが、まだゼロではない。ただ、肩こりの大幅な改善に驚いている様子。

◉ 経過(施術4回目)
座っている姿勢がかなり改善されている。自分では気がついていなかった様子。施術後、背中の痛みは完全に消失。正しい座り方のための、股関節のストレッチを指導。

◉ 経過(施術5回目~現在)
日常生活で気になる痛みはほぼ消失。長時間のデスクワークも問題なく出来てびっくりしたとのこと。今後の課題は、仕事の能率を上げるためにも、良い姿勢の維持、体を動かす機会を作ること。

◉ヒザの痛み (変形性ヒザ関節症?)

◉ 来院時の症状
数年ほど前から右膝の痛みがあり、整形外科で変形性膝関節症と診断。歩き出しや階段を降りる時の痛みが強い。

◉ 問診·検査
茶道を教える仕事をしていて、若い頃から畳で正座することが多かった。整形外科で週一回のヒアルロン酸注射を受けている。立ち上がる時、歩き出す時の痛みが強く、少し歩くと楽になる事がある。歩行時は杖を使っている。膝関節の検査では、膝の内側に圧力がかかると痛みが出る様子。痛みの位置も内側寄り。痛みのない左側と比べると膝関節自体も肥大が見られ、大腿四頭筋(太ももの前側の筋肉)に活性化したポイントがあり。膝の痛みを増幅させていると思われる。

◉ 原因分析
日本において女性の膝関節症は、着物や内股などの文化から、9割が内側に起こると言われている。Aさんの症状も痛みの出方から整形外科で言われた通り、膝関節の内側・半月板に患部があるものと思われる。お仕事で正座をする事が多かったのも、膝への負担を増大させていたと思われる。

◉ 施術プラン
既に変形してしまった骨自体を元に戻すことは出来ないが、痛みを増幅させている大腿四頭筋の緊張を緩和し、膝関節内部の栄養状態を改善することにより、痛みの大部分を和らげ、関節症の進行を予防出来る旨を説明。具体的には、大腿四頭筋の緊張しているポイント、膝関節の動きを出す治療。また膝への負担を減らすため、足首、股関節の可動域を増やす目的で、お尻と下腿部の筋肉のマッサージを合わせて行う。

◉経過(施術1回目)
お尻の緊張から緩めていき、仰向けで大腿四頭筋のポイントを押圧していく。長年硬くなっている部分なので、無理はせず徐々に緊張を緩和させていく。
次に、膝の可動域を確認しながら関節運動。施術後はかなり足が軽くなり、痛みも気にならない程度に軽減。

◉ 経過(施術2回目~3回目)
施術後約一日はとても楽だったとの事。まだまだコンディションは上げていける旨を伝え、施術開始。内容は前回と同じ。

◉ 経過(施術5~9回目)
調子はかなり良い。今朝は、杖を忘れて外出してしまったとの事。ただし、まだ油断すると戻りやすい旨をお伝えし、杖はなるべく持ち歩いて頂くようにお願いしました。施術内容は同様。

◉ 経過(施術10回目~現在)
日常生活において気になる痛みはかなり軽減。ただし、念のため正座と階段は気を付けるように指導させて頂きました。長年の痛みの根本の原因となった体のバランス改善の治療、前から気になっていた前かがみの腰を改善するためにメンテナンス中。

◉寝違え(朝起きたら首が動かない)

◉ 来院時の症状
1週間ほど前から、寝違えのように首の左側の付け根が鋭く痛む。痛くて左を向くことができない。

◉ 問診·検査
痛みのきっかけは、朝起きて、携帯電話使用時に突然痛み出したとのこと。症状としては寝違えが近い。普段のお仕事はパソコン中心のデスクワーク。以前に整形外科でレントゲンを撮ってもらった時、ストレートネックぎみで、頸椎の6番と7番の間隔が少し狭いが治療の必要はないと言われた事がある。週一回のペースで週末にテニスに通っていたが、最近は忙しくて行けていない。首の動きを検査したところ、確かに左回旋時に大幅な可動域低下あり。さらに伸展(上を向く動作)時に肩の方まで痛みが広がる感じがするとのこと。パソコン仕事が多いせいか、首を前に出した姿勢、猫背が癖になっている様子。そういった姿勢では骨盤のバランスも崩しやすい。整形外科で言われた「狭くなった間隔」というのは、椎間板の事を指していると思われる。また、スマートフォン使用時の姿勢にも注意が必要。決して、痛み出したその瞬間に原因があった訳ではなく、日常の姿勢の積み重ねが原因であることを説明させて頂きました。

◉ 施術プラン
首の治療の前に骨盤から見直し治療。その後首周辺の肩関節、肩甲骨の動きをつけていく治療で首の痛みのポイントとなっている緊張を取り除いていく。

◉ 経過(施術1回目)
施術後、首の回旋動作が改善。始めの痛みの質が変わった気がする。

◉ 経過(施術2回目)
首、肩周辺全体が辛かったのは緩和され、左側の痛みだけが鈍い痛みになってきた。背中の真ん中あたりが少し凝った感じがする。寝違えのような急性の症状は治っていく過程で、その周囲にも負担がかかる事があると説明。肩甲骨周辺の治療に重点をおく。

◉ 経過(施術3回目)
気になる部分はあるが、施術後には消失。首を反らす時の痛みもほぼ気にならなくなった。肩こりに近い症状になってきた。日常生活において、痛みは気にならなくなってきた。痛みの原因となった歪みを改善し戻らないように指導。

◉ 経過(現在)
姿勢が非常に改善され、頭痛の回数が以前より減った。趣味のテニスも近々再開させたいとのこと。日常のデスクワークの負担を減らすため、現在は1週間に2~3回のペースでメンテナンス中。テニスをしていた頃は肩の動きが悪かったのでそこも治療していくことに。※寝違えは首に問題があることが少なく、日常生活でのバランスの崩れなどが大きい原因となることが多い。原因をつきとめて治療することで、早期改善が可能。

◉坐骨神経痛(お尻から足へのシビレ)

◉ 来院時の症状
一か月前にぎっくり腰をやって以来、腰痛、左足の痛みが続いている。整形外科では坐骨神経痛と診断された。痛み止めの薬を処方される。腰、足ともに座っている時、歩行時に痛みがある。

◉ 問診·検査
若いころからぎっくり腰を繰り返しており、社会人になってからスポーツは特に行っていないが、1年に一回ぐらいはぎっくり腰になっている。一か月前のぎっくり腰は電車を降りる際、立ち上がろうとした瞬間に発症。その時は足まで痺れて立ち上がれなくなったという。整形外科でレントゲン検査の結果、骨には問題ないと診断されるのみ。現在はその当時よりも痛みは減っているものの、腰・足ともに座っている時の痛みが強い。普段のお仕事はデスクワークが中心。腰椎の動きを検査したところ、腰椎の動きの低下、特に伸展動作(腰を反らす動作)に制限がある。またその周囲、特に左側のおしり・腰の筋肉にポイントが目立つ。腰椎を動かすと、左足の坐骨神経痛に似た痛みにも変化が生じることから、痛みの原因は腰と関係している可能性が高い。

◉ 原因分析
今回ぎっくり腰を発症した電車での動作も、それに該当する日常生活の中で思い当たる原因を考えてもらうと、デスクワークの時の姿勢や、普段から腰を曲げる猫背が癖になっている事などが挙げられた。原因となっている腰の負担を排除出来れば、決して治らない症状ではなく、大部分は2~3週で治癒される。その後、坐骨神経痛などの後遺症を残さないためにも、原因の排除が非常に大切である旨を説明。

◉ 施術プラン
腰部、おしりを中心にポイントにアプローチし、筋肉の緊張を緩和。関節を動かす筋肉にもアプローチし、可動域を広げるようにマッサージを行う。その後長期的には、腰だけに負担をかけないように股関節と膝の動きもよくしていく治療をして再発を防ぐ。


◉ 経過(施術1回目)
腰・おしりのマッサージと関節の動きを広げる治療。日常生活でやってはいけない動作を説明。施術後、腰の痛みは軽減。左足の痛みは変化なし。

◉ 経過(施術2回目)
強い腰の痛みはなくなり重い筋肉の痛みに変わってきた様子。左足の痛みは変化なし。おしりのストレッチを指導。

◉ 経過(施術3回目)
腰の痛みの軽減を実感しているとのこと。左足の痛みが少し変化してきた。

◉ 経過(施術4回目)
左足の痛みも少し軽減。座っている時の辛さが減ったとのこと。

◉ 経過(施術5回目)
左足ともに痛みはかなり軽減。痛みで休んでいたウォーキングを開始してもらうことに。痛みがなければ通常の生活をしても問題ないこと伝える。

◉ 経過(施術6回目~現在)
まだ痛みはゼロではないが、日常生活での支障は全くなくなったとのこと。今後は再発防止のため、運動不足解消・体づくりのためにお休みしていた週一回のジムでのトレーニングと並行して治療を行っていくプランを立てさせて頂きました。現在2カ月目に入り、運動不足だった頃では考えられないほど体調は良いとのことです。

◉ 四十肩・五十肩 (肩が上がらない)

◉ 来院時の症状
1年ほど前から左肩が上がらない。整形外科で五十肩と診断され、四十肩・五十肩は1~2年ぐらいで進行していく症状なので回復にもある適度の時間がかかると説明された。また、以前から重度の肩こりも感じている状態。整形外科でのリハビリは回復の実感が得られず、数回で断念した経緯あり。今はピーク時よりは少し楽にはなったが、未だに動く範囲は狭い。服を着る時もまだ痛みも感じる。肩関節の可動域検査では両腕の外転(左右に腕を広げて、耳の横まで上げる動作)に大きな左右差あり。左腕は100度しか動かず、肩を上げた際には前腕まで痛みが走る。腕以外にも首から背中にかけて筋肉の硬い硬結がある。

問診 検査
日常において、運動など体を動かす機会や汗をかく機会はほぼ無いとのこと。運動不足は大きな原因の一つであること、また慢性的な肩こりを放置していることも大きな原因としてあげられることを説明。五十肩と肩こりの両方の原因として、姿勢の悪さ、特に猫背の姿勢が目立つ。

◉ 施術プラン
四十肩・五十肩では、始めに前方から腕を上げていく動きから良くなり、次に横から上げていく動きがよくなる。腕を後ろに回す動作などは最後に改善していく特徴がある。動かすことで痛みが伴うので、治療で動かす際に絶対に無理をしないことを伝える。肩関節・肩甲骨まわり・首周辺のポイントにアプローチし、筋肉の緊張を緩和させ肩の可動域を広げる治療を行っていく。長期的には肩甲骨の可動域が落ちないよう、正しい姿勢を覚え猫背を改善していく。

◉ 経過(施術1回目)
可動域の検査をしながら、徐々に左肩関節に動きをつけていく。施術後は動きの改善を実感。ただし、動かした時の痛みはまだかなり残る。最後に、肩甲骨を自分で動かす体操を時間がある時は行うように伝える。

◉ 経過(施術2回目)
初回の施術の直後よりも、その翌日がかなり楽に感じられたとのこと。最初に治療した状態よりは可動域が戻ることが次の課題。

◉ 経過(施術3~5回目)
治療していく度に痛みは残るが、動く範囲がかなり改善されている様子。前方からの腕を上げていく動作は良くなり服を着る時がだいぶ楽になったとのこと。施術後は痛みも少し軽減。

◉ 経過(施術6回目)
かなり調子は上がってきている。左腕を横から上げていく動きの際に耳につくようになってきた。

◉ 経過(施術7回目~現在)
日常生活で気になる痛みはほぼ消失。左右を比較するとまだ完璧とは言えないが、今後は運動も含めて治療を継続していく。

◉慢性腰痛(長く抱えてる腰痛)

◉ 来院時の症状
1年ほど前から腰の痛みがあり、ここ1週間は痛みがいつもより強い。5日前に整形外科でレントゲンを撮り問題がないと診断されて湿布を処方された。5日間湿布を張ったが変化はない。朝起きるときに痛みがピークになり、体を動かしていると徐々に良くなる。椅子に座っているとだんだん辛くなり、腰を反らす動きで痛みが強くなる。腰痛の既往は以前にもあり何度も繰り返しているとのこと。

◉ 問診 検査
最初に気付くことは、腰が反っていることで腰の筋肉と背中から首にかけての筋肉が緊張を起こしている。以前から体が硬いことは自覚していて、前かがみで床に手がつかない状態。腰回りの関節・筋肉が原因で痛みに繋がっていることはあきらかである。その中でも股関節から大腿部の筋肉の緊張が著名で、これが骨盤のバランスを崩している。腰だけの問題ではなく腰を支える大殿筋(お尻の筋肉)、下肢の筋肉にも問題があることを説明。

◉ 施術プラン
腰が反ってしまう原因である大腿部の筋緊張からアプローチし、その後股関節の動き・臀部のポイントにもアプローチをかけていく。腰痛を繰り返す原因となっている背中・首周辺のポイント・姿勢の改善もおこなっていく。

◉ 経過(施術1回目)
腰の可動域の検査をしながら、腰の負担となっている臀部のポイントを治療。施術後は座った状態から立ち上がる動作の改善を実感。ただし、腰を反らす動きにはまだ痛みが残る。最後に臀部のストレッチを時間がある時におこなうように指導。

◉ 経過(施術2回目)
初回の施術で朝の起き上がりも良くなっているとのこと。腰を反らす時に負担となっている大腿部のポイントを施術。施術後腰を反らす動作も若干の痛みはあるがスムーズになってきた。最後に大腿部のストレッチを指導。

◉ 経過(施術3~5回目)
日中気になることも少なくなってきて、朝起き上がるのはまったく問題なくなった。以前より睡眠もしっかりとれているとのこと。

◉ 経過(施術6回目)
かなり調子は上がってきている。痛みが戻らないように背中のポイント・猫背姿勢を治療していき腰を反らす原因の足の筋肉にもアプローチしていく。

◉経過(施術7~8回目)
痛みは改善され、腰痛の原因となった全身の歪みのメンテナンスを週1回おこなっていく。運動不足だったのでランニングからスタートし、痛みが怖くて休んでいたゴルフの練習も再開していく予定。※腰痛はレントゲン写真で問題が見つかることが腰痛全体の20パーセントしかなく、原因がはっきりすることなく、湿布と痛み止めを処方されて終わることが多い。痛みの原因は腰以外にあることがほとんどで、それを見破り適切な治療をおこなうことが改善への近道である。

◉肩凝り(揉んでもすぐ戻る)

◉ 来院時の症状
パソコンでなどで長時間同じ姿勢をしていると肩が重くなり、ひどくなると頭痛などの症状も出る。特に右肩の症状が強い。

◉ 問診·検査
常に肩がはっている感じがあり、ひどくなると筋肉の締めつけ感も強くなってきて頭痛を引き起こすこともある。目も疲れやすく、パソコンを長時間続けると目の奥が痛くなることもある。パソコン作業が多く、朝から晩まで一日中座りっぱなしの日も多い。スマートフォンを長時間使用することも多いとのこと。自覚症状としては肩や首を自分で動かして強い痛みが出ることはない。前方から見ると右肩が下がり肩のまき込みが強く診られる。動作検査では、バンザイをしてもらうと腕が耳の手前で止まってしまい肩関節の動きがかなり制限を受けている様子。首は前方に出てストレートネックとなっている。ストレートネックの特徴として首を後屈(上を向く)すると背中のつまり感があり、正常の動きから逸脱していることがわかる。パソコン動作が多く腕の筋肉の緊張も著名で、立位では手の甲が前方に向いている(正常では親指が前を向く)。体幹を支える骨盤も強い歪みが診られる。

◉ 原因分析
パソコンやスマートフォンを操作する時の姿勢が骨盤の歪みから上半身の歪みを生み、関節の動きや血液循環を悪くしていることがわかる。そのため、、猫背・肩のまき込みからストレートネックになり、肩こりの大きな原因と考えられる。

◉ 施術プラン
まず、姿勢を改善させることが大きな課題となる。骨盤のバランス改善から猫背の改善、肩のまき込み、腕の緊張を取っていき肩への負担を減らす。

◉ 経過(施術1回目)
初回でチェックした骨盤のバランスを整えるため、歪みの原因となっているお尻の筋肉の緊張をとるマッサージをおこなう。

◉ 経過(施術2回目)
前回の施術後から姿勢が起き上がり、背中から肩が少し楽になったことを実感。肩関節の動きと肩のまき込みを改善するマッサージをし、改善した姿勢を意識してもらい仕事中もキープしてもらう。

◉ 経過(施術3回目)
仕事中の肩こりが大きく改善し夕方まで仕事の集中力も上がったとのこと。夜に少し戻りがあることが次の課題。パソコンで酷使する腕の緊張をとるマッサージをおこない様子をみる。

◉ 経過(施術4回目)
夜の戻りもなくなり一日を通し肩こりを感じることはなかった。今後は良い姿勢を維持していくための治療をおこなっていく。※肩こりといって肩だけをマッサージしても効果がなく、その原因となっている場所を治療することが肩こりの早期改善につながります。ポイントとしては骨盤の歪みからくる姿勢の改善、肩の動きの改善、ストレートネックの改善、腕の緊張の改善がカギになります。

◉シンスプリント(スネの痛み)

◉ 来院時の症状
走っていると右足のスネの内側に強い痛みがあり、
日常生活でも足をつくだけで痛みが出る状態。

◉ 問診·検査
高校1年生で陸上部の短距離の選手。2カ月前から練習で走っているとスネに違和感があり練習を繰り返していると痛みが強くなり、整形外科に受診し『シンスプリント』と診断された。整形外科では痛み止めの薬とシップと2週間の安静と言われた。2週間後に走っても痛みが出る状態で改善がなく来院。

◉ 原因分析
痛みのある右足のふくらはぎの筋肉の緊張が左足に比べ強く、その原因は右足の股関節の硬さが原因にあると考えられる。右足首も左に比べ内側に回旋していることで、着地時に負担がかかっていることも原因の一つにある。右足の偏平足も目立つ。

◉ 施術プラン
まず股関節の可動域を改善させ、右足のバランスを修正し筋肉の緊張を取っていく。その後足首の関節の矯正で足をついた時の負荷を減らしていく。

◉ 経過(施術1回目)
施術後、足をついた際の痛みが緩和し歩行では痛みが消失。患部に超音波治療をおこなう。

◉ 経過(施術2~4回目)
歩行では痛みが出ないが走ると痛みはまだ残る。ふくらはぎの筋肉をゆるめる施術をおこない足首の整復を入れてバランスを整える。走った時の負荷を減らす為にキネシオテープ処置をおこなう。

◉ 経過(施術5回目)
ランニングの痛みが軽減し通常の練習も参加出来るようになった。今後は練習を続けながら痛みが出る前に足の疲労を取っていくための治療を定期的におこなう。

◉なかなか治らない 足首の痛み

◉ 来院時の症状
ランニングをしていると最初は痛みがないが途中から足首に痛みが出てくる。休むと痛みは緩和する。足を強くつくと出る痛みが1年くらい続いている。

◉ 問診・検査
1年前にバスケットボールで足首を捻挫し、レントゲンでは異常がなく、シップをはって安静にして痛みがなくなったが、その後運動をすると足首の外側に痛みがでるようになった。足首の状態を診ると反対側に比べ足首の関節がバランスを崩しふくらはぎの緊張につながっていることがわかる。1年前の捻挫の際にそのまま放置した状態が続き股関節のバランスも崩したことが考えられる。

◉経過(施術1回目)               ずれた足の骨の位置を調整しふくらはぎの筋肉の緊張を緩和するマッサージをおこなう。

◉ 経過(施術2回目)
1回目の治療で痛みがなくなり次回ランニングをして状態を確認。症状が戻らないように股関節の調整もおこない終了。1週間後ランニングをしても痛みが戻っていないこと確認し治療終了とした。

◉産後の腱鞘炎(手首の痛み)

◉ 来院時の症状
3カ月の子供がいるママさん。出産後、手首から親指にかけて違和感があり子供の抱っこを繰り返しているうちに痛みが強くなった。現在は物をつかんだりするだけでも痛みが出てしまう状態。整形外科では腱鞘炎と診断され、塗り薬とサポーターを出されたが痛みの改善は見られない。

◉ 原因分析
出産時に骨盤の靭帯を弛緩させる為に排出されるホルモンが、骨盤以外の靭帯も弛緩させてしまうため、抱っこなどで手に負担がかかると必要以上に痛みが出てしまうことを説明。全体の姿勢ではまきこみ肩の傾向が強く、肩甲骨が前方に移動した猫背の姿勢も手首の負担になっていることが考えられる。また、出産による骨盤の歪みも原因の一つに考えられる。出産後特有のホルモンの問題もあるが、日常の姿勢を改善していくことで痛みを取り除く。

◉ 施術プラン
まきこみ肩の原因となっている肩甲骨の間のポイントを狙った施術をおこない、抱っこで負荷がかかる腕の筋肉疲労、特に手首を曲げる筋緊張の緩和を図る。

◉ 経過(施術1回目)
手首の動きを確認しながら治療開始。手首を親指方向に動かす動作が少し改善したが、捻る動作にはまだ痛みが残る状態。

◉ 経過(施術2~3回目)
手首の動きが良くなることで、日常生活での激痛がなくなった。肩の調節をおこないながら前腕の筋緊張にもアプローチ。自分で手首を動かす痛みはなくなるが、物を持ち上げる時の痛みは残っている。まきこみ肩が戻らないように自宅で肩のストレッチをおこなうように伝える。

◉経過(施術4~6回目)
日常生活での痛みがほぼ改善。子供を抱っこする際の痛みも出なくなるが怖さは残る。患部だけでなく腕を支える背中周りの筋肉にもアプローチし、体がリラックス出来る状態を作っていく。

◉ 経過(施術7回目~現在)
痛みがなくなり怖さもなくなった。今後は骨盤の歪みも治療し、避けられない抱っこでの疲労が蓄積し痛みに繋がらないようにメンテナンスをしていく。

※今回の施術は、育児の上で避けられない子供の抱っこやおんぶなどをしながらでも、痛みが出ないように治療していくのがポイントであった。多少繰り返すケースもあるが、姿勢を治すことで大幅な改善に至った。出産後の問題は手首だけでなくヒジやヒザなどにもおこるが、改善方法の考え方は腱鞘炎の場合とほぼ変わらない。

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