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シンスプリント(スネの内側の痛み)
【症状】スネの内側の痛み。走ったりジャンプすると痛みが増すが、重症化(疲労骨折)すると歩くだけでも激痛。
【原因】成長期の過度の練習で起こりやすいが、足の形・関節・筋肉の状態・練習環境の変化なども影響する。
【治し方】一般的には安静がセオリーだが、実は股関節と足首の調整、左右の足の長さの修正で治るケースが多い。練習を続けながら治療可能。
捻挫と診断されたが足首が治らない
【症状】1ヵ月前にサッカーの試合中足首を捻った。翌日整形外科を受診し、レントゲンで骨に異常はなく「捻挫」と診断され、湿布を処方された。しかし、通常3週間で治る捻挫が1ヵ月経っても歩行時の痛みが改善しない。
【原因】足を捻った時に「距骨と脛骨のアライメント異常」を起こしたと考えられる。骨がズレたまま歩行し続けたため、炎症が引きにくい状態だった。
【治し方】「距骨下関節のアジャスト」という手技でズレを戻し 即痛みが消失。
ヒザの痛み(ランナーズニー)
【症状】陸上やバスケ、サッカーなどランニングの過剰練習や練習環境の変化のタイミングで起こる。走ったりしゃがんだりするとヒザの外側が痛む。
【原因】大腿の外の腸脛靭帯という組織が緊張して摩擦で炎症を起こす。左右の足の長さもズレの原因。2週間の安静で改善すると言われている。
【治し方】骨盤から股関節の調整で脚長差を無くし殿筋を緩めると早期改善する。
ヒザの痛み(オスグット病)
【症状】ヒザのお皿の下の骨がもりあがり、触れると痛みがある。重症化すると歩行時やヒザの曲げ伸ばしでも痛む。
【原因】大腿部の筋肉の緊張やストレッチ不足で起こると言われ、安静がセオリーだが、実は左右の足の長さの違いや股関節の可動域の問題が大きい。
【治し方】ハムストリングの緊張を除去し、股関節の可動域と脚長差の調整で短期改善可能。座る時の姿勢が悪いと症状が改善しにくいので姿勢も重要。
野球肩・ヒジ(投球時の痛み)
【症状】野球の投手が投球過多が原因で肩やヒジを痛める。成長期特有の症状としての野球肩・ヒジは、筋肉が骨に付着する場所での炎症が多い。
【原因】投球数が原因と言われ投球制限など設けられているが、肩ヒジに負担のかかるフォームの問題も大きい。胸郭・肩甲骨・股関節の固さが影響。
【治し方】肩関節やヒジ関節の負担を軽減させるため、胸郭の可動域を改善させる。離断性骨軟骨炎などの重症症状のリスクは当院のエコー検査で対応。
有痛性外脛骨(内くるぶしの下の痛み)
【症状】内くるぶしの下の骨が突出。シューズを履くと患部に当たって痛む。重症化すると荷重するだけでも痛む。
【原因】ふくらはぎの後脛骨筋という筋肉の緊張で、筋肉の付着部の足の骨へのストレスが痛みを誘発。ふくらはぎのストレッチが有効とされるが・・・?
【治し方】当院では足裏のアーチを補正するパット及び患部の保護のためのクッションを使用しながら後脛骨筋とヒラメ筋のケアをおこない緩和させる。
腰痛(腰椎分離症)
【症状】野球・テニス・ゴルフなど腰を回旋させる競技、水泳・サーフィン・バレエなど腰を過度に反らせる競技で発生しやすい腰の疲労骨折。
【原因】胸郭(肋骨・胸椎)や股関節の可動域が狭いと、代わりに腰で過剰に回旋や伸展といった動きを代償してしまい、腰椎の一部に負荷がかかる。
【治し方】初期で発見できれば病院でCTやMRIの検査を勧める。中後期で骨癒合が見込めない場合でも、痛みなくスポーツ復帰することは可能。直接腰にアプローチせず、背部・股関節・大腰筋のケアが復帰を早める。
かかとの痛み(シーバー病)
【症状】踵骨骨端症とも呼ばれ10歳前後の男児に多くみられる。かかとの軽度の腫れや歩行時痛がみられ、押すと痛む場合もある。初期は運動中よりも運動後に症状がみられる。痛みの為つま先歩きになることもある。
【原因】成長期はかかとの骨が未完成で軟骨が多く柔らかいため、ふくらはぎの筋肉が骨や軟骨を引っ張りストレスを加え、かかとの痛みを誘発する。
【治し方】ふくらはぎの筋肉の柔軟性を手技で確保しながら、扁平足の改善エクササイズも同時におこなう。左右の足の長さ(脚長差)の調整も重要。
※上記の症状以外でも、急性のケガに該当する場合は保険診療で対応します